2012.01.26

ひたむきさ

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「うちの人生は、雑巾みたいにボロボロや」
そう私に話す17歳の少女がいます。
たった17年しか生きていないのに、自分の人生がボロボロだという彼女のコトバに心が痛みます。

どんなにつらいことがあろうが、どんなに悲しい経験があろうが、それを超えて私の目の前にその子がいます。
ひたむきに生きようとする彼女の今に、私は人としての「美しさ」を見ているように思うのです。

2012.01.25

大事な情報が、浮かび上がるように見えてくる

「学校のカウンセラーは、なんかシュレッダーみたいに、ただ機械的に処理するだけ…」
そんなことを、いう生徒がいました。
「でも塾長は違う、なんか親近感があるというか…、聞いてもらえてる感じがする」
これって、どういうことなのか少し考えてみることにしました。

私から見ると、カウンセリングの場面は常に点でつながっているように思います。限られた時空の中と限られた関係性の中にカウンセリング場面は成立します。それは、契約に基づく場面なのです。だからこそ、そこは点と点の世界、あるいは非連続な世界にとどまるように思うのです。

それに対してアウラでの子どもたちとの関係、それはリアルな生活の場面でもあり、継ぎ目のない連続の世界です。だからこそ、そこには常に時間軸に基づき関係性が変化するわけです。場面が次から次へと展開していく。しかも、当事者である子どもも、そして教師も絶えず変化していく。これは、専門的には「転移」「逆転移」と呼ばれるわけですが、絶えず影響の渦の中にあるわけです。また、二人の関係の変化によってアウラの場そのものも変化するのです。

そうなると、そこに変化の文脈が浮かび上がってきます。どんな風に変化していくのか、あるいは今までの変化の軌跡を観察することで、ある文脈性が浮かび上がってくるのです。そして私たちは、その文脈の変化を見つめるのです。

そこは切れ目のないアナログの世界であり、教師と生徒という明確な境界のない世界であり、常に更新され続ける変化の世界なのです。

2012.01.24

塾長の役割

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「塾長は、私らのお父さんみたい」
「みんなを見守ってくれてる感じや」
「ボーっとしてるようで、めっちゃ深く見てくれる」
「ほんで、面談室で語りだす」
アウラの子どもたちが、昼休みにそんな私の噂話をしているのが聞こえてきました。

アウラでの私の最大の役割は、彼らを見守っていくことではないかとこの頃よく思います。特に何をするでもなく、ただ彼らをじっと見つめて時々何かを語りだす。そんな大人が一人くらいいてもいい気がするんです。

子どもたちを見ていると、いろんなことが見えてきます。それは子どもだのことではなく、その家族の関係、家族の価値、家族の雰囲気。子どもはいろんな人間関係の中で生きているんだなとつくづく思い知らされます。

そしてそれらをていねいに紐解いていくと、私はその子の本質にどこか触れていくような気がするんです。それはその子自身も知らない自分であったりします。学ぶということは、ある意味でまだ知らぬ自分自身の存在に気づいていくことなのかもしれません。

子どもたちのコトバに、私はふと自分自身のアウラでの役割に気づかされることがあるのです。


2012.01.21

コトバにするということ

自分が何が苦しいのかわからない。
でも、しんどい、しんどくてたまらない。

すごく肩が凝ってしかたない。
それが限界にくると、今度は頭が痛くなる。
でも、どうしてそうなるのかわからない。

そんなことを私に話してくれた不登校の子どもたちがいました。

どうして何かわからないけど、とにかく苦しい。
その得体のしれない苦しさにじっと耐えてきたのですが、それが限界を超えた時、突然学校へ行けなくなったのです。

その子は、自分が感じてきたものを「苦しい」とか「しんどい」とかいうコトバでしかなかなか表現ができません。もっとていねいに、自分が感じてきたものをコトバにできたなら、その子はもう少し楽に過ごせてきたかもしれないと私は感じていました。

自分のコトバで語ること。
これってとても大事なことなのですが、最近自分のコトバを持たなくなった人がとっても増えてきたように思うのです。

2012.01.20

医療連携

水曜日に京都赤十字病院、心療内科部長の名越先生とお会いしました。先生は主に思春期の子どもたちの治療がご専門で、今後とも私たちと連携を持っていただくことをお願いに行ったわけです。

睡眠が不安定。他人の視線がとても気になる。いつも不安。すぐにおなかが痛くなる。
不登校の子どもたちの中には、こんなことを訴える子どもが少なくありません。
そんな時、状況に応じて私たちは医療連携をおこなう場合があります。
時には薬の力を借りることで、状況をもう少し穏やかなものにした上で本人が課題を克服していこうというものです。

だからアウラでは現在、複数の精神科、心療内科の先生方と連携を行っています。医療機関だけではありません。保健所を窓口に福祉機関とも連携を取りながら、チームで不登校の子ども、そしてその家族を支援しています。

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